白紙

第801並列世界 『ショッカー女子高へようこそ』
           光子変貌編第六部 『蠢く影』 


 光子と愛莉がラバーを着込んだまま夢の中へ落ちていく様子をモニターしていたのは葵・巴・遥・飛鳥の四人、場所は初日
に危険だから立入禁止にした保養所の地下、機械室とボイラー室の奥から更に地下へ伸びる隠された階段の先にあるフロ
ア、遙達が『通信室』と呼ぶ部屋だった。このフロアには『通信室』『調整室』『実験室』がありこれらの部屋が昇華製薬亜玖島
保養所の真の姿だった。
 遥達四人は戦闘員の姿になり『通信室』のメインモニターを眺めていた。この『通信室』は縦10m横20m程の大きさで中央
に長方形のテーブルがあり、壁には大型のメインモニターと四つのサブモニターが設置されていた、『通信室』と呼ばれている
がミーティングなどにも使われる為、実際は『通信も出来る会議室』といった感じだった。
 薄暗い部屋の中で遥達はテーブルを囲みラバー張りの肘掛付きの椅子に座り『リキッドB』を飲みながら301・302・303の
各部屋の様子を覗き見していた。
「302の夏美と楓は同化作戦ほぼ終了ね。洗脳促進インナーも馴染んでるみたいだし。」
遥がリキッドBのビンを置きながら話す、
「301の恵美さんと智美さんも『リキッドB』が十分効いてるみたいですね。」
葵が301号室を映していたモニターを眺めながら答えた、
「問題は303の二人ね。『リキッドB』も効いているんだか効いてないんだか。」
巴がテーブルに肘をつきながらこぼす、303号室の二人とは勿論光子と愛莉のことだった。
「しかし激しかったね〜、光子と愛莉。」
少し淫気に当てられたのか秘部に手を這わせながら飛鳥が答える、
「さすが上級適合者、アッチの方も凄いわね。」
遥も同じ様に秘部に手を這わせかけていた、
「ラバー着込んだまま寝ちゃったよ・・・。」
巴が303号室を映すモニターを眺めながら溜息混じりに漏らした、ここまで重度のラバーフェチはショッカー内にもあまりいなか
ったからだ。
「やっぱり茜姉さんの見立てに間違いは無かったわね。」
葵が呟いた時だった、
「そうでしょ?」
突然葵の後ろの壁に漆黒の穴が開き中から戦闘員スタイルの上に白衣を着た茜が現れた。
「姉さん!突然現れないでよ。」
急に真後ろから声を掛けられ驚きながら振り返る葵、その先には自分と瓜二つの茜が立っていた。
「なによ?ドアでもノックする?転移ゲートにはそんなもの無いけどさ。今度付ける?」
全く悪びれた様子も無い茜、
「そういうことを言っているんじゃなくて・・・」
葵はこれ以上何を言っても徒労に終わる事を悟ってか、それ以上言葉を続ける事をやめた。
「で、なにか面白い事でもあった?」
茜は空いていた椅子に座ると今回の作戦指揮官である遥に声を掛けた
「茜様!ちょうど良かったです。力を貸してください。」
遥はいきなり茜に泣きついた、原因は勿論光子と愛莉の事だった。
「ナニよ突然。まずは状況報告なさい、巴。」
茜の指名を受けた巴が掻い摘んで説明する、光子と愛莉にだけ『リキッドB』の効きが悪い事、洗脳パルスと『紋章』が全く効
かない事。しかし他の四人は順調に作戦が進んでいる事、特に夏美と楓は既に最終段階の『洗脳促進インナー』を装着して
ショッカー戦闘員化がほぼ完了している。智美と恵美も二次段階の『紋章』まで進み明日の夜には『インナー』を装着させて明
後日には二組とも完全なショッカー戦闘員になる見込みだという事だった。
「ということは・・・光子と愛莉だけが問題ってことね。」
少し悩んでいるそぶりの茜、そんな茜に対して飛鳥が詰め寄った。
「大問題だよ!何なんですかアノ二人!絶対ヘンだよ。」
「コラ、飛鳥!上級戦闘員の茜様になんて口の利き方ですか!」
飛鳥の口の利き方に思わず遥が注意する、飛鳥や遥と巴は一般戦闘員、それに対して茜や葵は特殊な能力を持った上級戦
闘員なのだから本来なら敬語を使うべき相手なのだった。
「あたしに対してはその口調で良いっているからね。」
あまり偉そうにする事を好まない葵の性格を反映してか、この隊では皆平等に接していた。葵がそのようにして欲しいと要望し
た為でもあるが、それはあくまで葵の部隊内でのルールだった。
「ほんとに葵と瓜二つなんだもん、紛らわしいったらありゃしない。」
飛鳥の口調は改まるどころか一層不遜な態度に出る、どこか茜を挑発しているようにも見えなくも無い態度だった。
「元気があって良いわよ、でも元気良すぎるかもね・・・後でちょっと貸してね。」
茜は穏やかな口調で葵に語りかける、しかしそのこめかみには青筋が浮き始めていた。
「飛鳥・・・今のうちに謝っといたほうが良いわよ。姉さん本気出すとあたしでも手に負えないからさぁ。」
茜がキレた時の恐ろしさは良く知っていた、自分が被害に有った事は無いが被害者達は嫌という程見てきていたからだった
「え!?葵より凄いの?化けモンだね。」
飛鳥のその一言に薄っすらだった青筋がはっきりと浮かび上がった、こうなると今夜の茜は手が付けられなくなる。
「あぁ〜ぁ、言ったのに・・・遥さん、今晩は私たちと楽しみません?」
葵は遥の方へ向き直ると今晩のお相手に誘ってみた、
「どうして?私のパートナーは飛鳥ですもの。今夜は飛鳥にたっぷり虐めて貰うつもりなのですが。」
「それが、たぶん・・・今夜は無理ですよ・・・ついでに明日も使い物にならないかと。」
葵のその言葉にいぶかしみながら遥が尋ねる、
「・・・どういうこと?一般型とはいえ飛鳥だっても立派なショッカー戦闘員、なのにそれが足腰立たなくなるなんて・・・そんな
に激しいの?」
「なんなら飛鳥と一緒に責められてみます?明日の太陽は間違いなく黄色いですよ・・・M性の遙さんだと、太陽が拝めれば
の話ですけど。」
「そんなに激しいんだ・・・葵で止められないってコトは・・・怖っ。」
今まで黙って聞いていた巴が身震いしながら呟いた、
「だ・か・ら。遥さん今夜は三人で・・・。」
どうやら葵も光子達の淫気にあてられていたらしく、その秘部に少し膨らみを生じさせ始めていた。
「そうね、たまには巴と二人で葵様のミルク飲ませてもらおうかな?」
遥はその膨らみを見詰めながら答える、
「さっきの見てて当てられましたね。良いですよ、巴と仲良く分けてくださいね。」
「で、話が逸れちゃったわね。光子と愛莉の件なんだけど。」
話がまとまったところで葵が本題へと戻す、
「いっそのこと、この二人は外しちゃう?」
まだこの後自分の身に何が起こるか分かっていない飛鳥が答える、
「それは出来ない相談よ、今回の作戦はあの二人がメインなんだから。」
速攻で葵が却下する、
「ならどうするんです?同化光線しか通用しないんですよ。」
自分の造った装置の一部しか効かない事にショックを隠しきれない巴が尋ねる、
「同化光線が通用するなら何とかなるわ。ということは、アレが原因かしら。」
茜にはどうやら原因が見え始めているようだった
「姉さん、なにか原因が分かったの?」
「うん、まぁねぇ〜。明日の夜は楽しいわよ〜、二人を洗脳装置に入れたらそのまま眠らせて、実験室の施術台に並べて拘
束しておいて。」
ニンマリとしながら茜が指示を出した。
「了解しました茜様。」
その指示を了解した遥が答える、
「それじゃ、今日はオシマイ!遥さん、飛鳥ちゃん借りるわね。」
妖しい微笑を満面に浮かべた茜が遥に尋ねる、無論遥が断れるはずもないし飛鳥の意見など完璧に無視だった。
「まぁ構いませんが・・・壊さないでくださいね。あたしの大事な御主人様ですから。」
葵の言葉から一抹の不安を覚える遥だったが、それ以上の言葉は続けられなかった。
「一晩だけだから壊れたりしたりしないわよ。」
心配そうな遥に向かってウインクしながら答える茜、だがその横で不満そうに膨れっ面をした飛鳥が呟く。
「なんだい!ナンダイ!貸すとか壊すとか人をモノみたいに!」
「姉さん・・・203号室が空いてるから使って頂戴。」
「それじゃ行きましょうか、飛鳥ちゃん。天国へ・・・ねっ。」
そう言うと茜は飛鳥の手を引いて転移ゲートへ消えていった。
「天国かぁ・・・どんなのだろ?」
転移ゲートに消えていく二人の後姿を見送りながら巴が指を咥え呟いた、
「興味有る?正確には天国の先の地獄かもね。」
葵が巴の肩に手を回しながら囁いた、
「じゃ、あたし達も部屋に戻りましょ。」
葵たちも通信室から引き上げ部屋へ戻って行った。

翌日、治験3日目早朝303号室
 バルコニーのジャグジーで昨日より早めに起きた光子と愛莉は二人揃って朝日を浴びながらジャグジーに入っていた。
「愛莉・・・目覚めた?」
「うぅ〜ん、なんとか・・・」
ジャグジーの傍らには脱ぎ捨てられた二人の黒い抜け殻・・・ラバースーツがあった。
「ラバー着て寝たのって初めてだよねぇ。」
「うん、でもなんか気持ちよかったね。初めての感覚。」
「脱ぐのが勿体ないね・・・」
ラバースーツを眺めながらぼんやりと光子が呟いた、
「かといってあのまま食事とか行けないでしょ。」
同じ様にぼんやりとラバースーツに目を向けながら愛莉が答える、
「そうなんだよねぇ・・・戻ってきてからまた着る?」
「そうする?昨日みたいに午前中は部屋でゴロゴロしてる?」
「そうしよっか・・・他にすることもないしね。」
「そういえば・・・おなか減った・・・食堂行こっか。」
光子と愛莉は体を拭くと、Tシャツと着てスパッツを履いて食堂へ向かった。しかし二人ともノーブラ・ノーパン、素肌にシャツ
とスパッツで食堂へと降りていったのだった。食堂では葵と巴が朝食の準備をしていた。
「おはようございます、光子さん愛莉さん。」
光子達の姿を見つけた葵が挨拶をしてきた、
「「おはようございます、葵さん。」」
光子と愛莉も挨拶を返す、
「今日の朝食は和風にご飯とお味噌汁、塩鮭とホウレン草の御浸しだよ。」
朝御飯を並べながら巴が献立を話す、
「おいしそ〜、そういえば食事の用意って全部巴さんが?」
確かに並べられたおかずはどれも美味しそうだった、塩鮭の焼き加減もホウレン草の茹で加減もちょうど良さそうだった。
「そうだよ、あたしこう見えても料理好きなんだ。」
「いいお嫁さんになれますね、巴さん。」
味噌汁から立ち昇る湯気と香りを吸い込みながら愛莉が話す、
「お、お、お嫁さんなんて・・・」
顔を真っ赤にして俯く巴。
「あっ、巴さんが照れてる・・・かわいい・・・」
「あまり巴をせめないで下さいね。あたしの大事な巴なんですから。」
優しく微笑みながら葵が巴を庇う、
「ははぁ、なるほど。普段巴さんの手料理堪能してるのは・・・葵さんなわけね。」
光子がズバリと言い当てた。
「いいなぁ。」
羨ましそうにする愛莉、
「愛莉だって私の手料理があるじゃない、それとも不満かしら?」
最近では愛莉の家にお泊りする時は光子が晩御飯を作っていた、
「そんなコト無いよ。光子のご飯美味しいもの。」
「はいはい。朝から惚気合戦しても仕方が無いもの。」
そうこうしていると、遙が食堂へ入ってきた。
「おはようございます、光子さん愛莉さん。」
「「おはようございます、遥さん。・・・ん!?」」
光子と愛莉の視線は遥の手と足に集中する。
「あ、あのぉ、遥さん・・・それ、どうしたんですか?」
動揺を隠せずに光子が質問する。
「ああ、コレ?」
自分の手と足を見る遥、その手と足は真っ黒だった。真っ黒の理由はラバーのグローブとロングストッキングだった。
「け、怪我でもしたんですか?」
「ああ、これね。ウチの会社の提携先でGNSSって言う会社があるんだけど、そこが作った部分痩せ用新商品らしいのよ。
商品名も決まってない開発段階のモノなんだけどね。」
「部分痩せ用・・・ですか?」
そう言いながらも光子の目は遥のラバーグローブに釘付けだった。
「なんでそんなものがココに?」
愛莉の目は太股にピッチリと張り付くロングストッキングに釘付けになる。
「試作品のモニター頼まれちゃってね、人使い荒いのよウチの会社。日常生活中でもそのまま着用しておけるタイプらしいん
だけどね。その着用モニターって訳。」
「でも、そのままだと蒸れたりしません?」
光子は自分達もラバーを着込んだときに感じる事を遥に尋ねてみる、
「それがね、新技術のおかげで全然蒸れたりしないの。それに凄いのが肌から出る汗とか老廃物なんかは全部この新素材ラ
バーの表面に排出されるの。」
「へぇ〜〜スゴイ。それじゃあ着たままお風呂に入ればいいんだ。」
来たまま生活を送れると言うのは光子や愛莉にとっては夢のようなアイテムだった、
「そういうことね。グローブとロングストッキングの他にもコルセットとかレオタードとか、色々送ってこられているんだけど、体
は一つしかないから。後はまた今度モニターしなきゃ。」
(いいなぁ〜ラバー着たままなんて・・・夢みたい。)
光子は羨望の眼差しで遥を見つめながら考えていた、
「そのモニター私もしてみたいなぁ。」
思わず愛莉が呟いた、
「ごめんなさいね。『リキッドB』とセット売りなんかも考えてるみたいだから、両方使った場合のデータも必要だったんだけど。
これは恵美さん達にお願いしちゃった。」
「あぁぁあぁぁ、一足遅かったぁぁ。」
本気で悔しがる愛莉、
「残念だったね、愛莉。」
愛莉にそう声を掛ける光子だが光子自身もかなり残念だった。
「うぐぅ、商品化されたら買うしかないか・・・あれそう言えば?飛鳥さんは?」
「あ、ああ、飛鳥ならまだ寝てるわ。」
少し動揺する遥、その動揺した様子から愛莉が下賎な勘繰りをする。
「昨日の夜は・・・激しかったんですか?」
「愛莉!朝からなんてコト言うの。遥さんすいません。」
愛莉に代わって深々と頭を下げる光子。
「いいのよ、実際そんなトコなんだもの。今頃飛鳥は・・・まだ寝てるだろうし。」
しばらくすると恵美・智美・夏美・楓の四人が食堂にやってきた、どうも四人ともボンヤリとした表情だった。みんなで席に着く
と朝食をとる。食事が終わると昨日と同じように『リキッドB』が並べられる。光子と愛莉はゴクゴクと一気に飲み干すが他の四
人はゆっくりと、味わって飲んでいる。
「では、解散していただいて結構です。」
光子達はまたボンヤリとした表情で自分達の部屋に帰っていった、部屋に戻ると手入れしておいたラバースーツを再び着込ん
でベッドに寝転がった。
「光子、またお昼まで寝ようか?」
「うん、このまま寝よう。」
「あぁぁ、新製品のラバー・・・着てみたかったなぁ〜。」
「・・・うん・・・惜しかったね・・・。」
二人は寝息を立てて眠りに付いた。
 お昼前に起きた二人は食堂に向かい昼食をとってから水着を着て昨日と同じように夏美達四人と一緒に海へ出かけた。6人
とも普通のレオタードタイプの水着を着ていたが、うち二人は水着の他にも着用しているものがあった。恵美と智美はラバーレ
オタードを装着しているようだった。
「ねえねぇ智美さん、そのレオタードの着心地ってどう?」
愛莉は興味心身で恵美と智美に尋ねる。
「そうね、付け心地は悪くない・・・っていうかいつまでも着けていたいって感じね。」
「でもそのまま海水浴とかしても良いの?」
ラバーを着たまま日常生活を送れるとは言っていたものの、流石に海水浴は無理だろうと愛莉は思っていた。
「遥さんに聞いたら別にかまわないって言ってたし。出来れば一日中着ててってさ。」
「一日中ねぇ・・・でもおトイレとかどうするの?」
「このレオタードね・・・ふふふっ、クロッチの部分にポッカリ穴が開いてるの。」
「穴ぁ?ポッカリと?」
愛莉の視線は思わず智美のクロッチへと向かう、
「そうポッカリと・・・結構いやらしいつくりね。だから便利なのよ色々。」
「・・・色々?」
「おトイレとか・・・色々・・・ね?」
智美はそう言いながらクロッチの上から優しく秘部を撫でる、
「いいなぁ・・・羨ましいなぁ・・・はぅぅ。」
つまりラバーを着たまま生活できて、なおかつそのまま楽しめると言う事になる。愛莉の羨望は頂点に達しようとしていた。
それから夕方まで光子達はビーチバレーや海水浴を楽しんだ。










                                             『ショッカー女子高へようこそ』 光子変貌編
                                                   第六部 『蠢く影』〜了〜

                                                       第七部へ続く


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